本物の珈琲を届ける - TOKUMITSU COFFEE

Vol.18 徳光珈琲が楽しめるお店【BAR SORRISO】2022.10.19

 

 

 

自家製パスタの数、20種類以上。

 

この世には知らないことが、無数にある。

生きている中で、知りたいと思えるひとつに出会えたのなら、

それは、自分をかたちづくる一部になるかもしれない。

 

 

 

 

イタリア料理店<BAR SORRISO(バール・ソッリーソ)>の店主・吉村さんは、北イタリアで出会ったパスタをきっかけに、手打ちパスタでしか味わえないパスタを模索し、作り続けている。

 

パスタといえば、知らない人はいないだろう。

スパゲッティやフェットチーネなど、あの縦に細長い麺が真っ先に浮かぶ。

 

けれど、吉村さんが手がけるパスタの多くは、ショートパスタ。

その名の通り、短い麺のことなのだが、

イタリアには数えきれないほど様々な形をしたパスタがある。

 

オレキエッテ、チカティエッリ、ガルガネッリ・・・。

 

聞き慣れないパスタの名前ばかりで、見事に右から左へと流れてしまう。

ただ、吉村さんがこれまでに手がけたパスタは20種類以上もあるということは、

記憶にしっかりと刻んでおこう。

 

 

 

 

知っているようで、知らなかったパスタの数々。

その新しい一面に触れると、イタリアパスタに対する概念が変わる。

 

知られざるパスタの魅力を届ける吉村さんの原動力は、

「本場さながら、様々な個性を持つパスタを見て、味わって、楽しんでもらいたい。」

その一心である。

 

店で提供するパスタは、季節の食材やソースに合わせて小麦粉の配合と生地の厚みを変えているというので、

自分好みのパスタに出逢いにいくのもいいかもしれない。

 

 

リコッタチーズとほうれん草の自家製ラヴィオリ

 

 

2010年に開店してから13年目を迎えた今、手打ちパスタでお客さんの”ソッリーソ(笑顔)”を招く吉村さん。

実は、料理人である前に、日本バリスタ協会が主催した大会で優勝するほどのバリスタ経験を持っていた。

ということは、もちろんパスタだけでなく、珈琲にもこだわりがあるはずだ。

 

ー徳光珈琲の豆を扱うことになったきっかけは?

 

吉村:5年程前に珈琲豆を探していた時期があったんですね。ロースト具合が安定していて、自分が出したい味わいに近い珈琲ないかなぁって。そしたらある時、徳光珈琲円山店で珈琲をいただいて、美味しかったんです。「これだ」と思いました。その後すぐ連絡したら、徳光さんがサンプルを用意してくださったので、そこからずっと徳光珈琲のブレンドを使っています。

 

 

店ではエスプレッソやカプチーノ、マキアートを提供している。

 

 

ー吉村さんが表現したい珈琲の味わいとは?

 

吉村:酸味やコクのあるエスプレッソ。トロッと濃厚でまろやかな味わいを重視しています。綺麗すぎず、雑味のあるところがイタリアらしさだったりするので、そういった深みは出したいと思っています。

 

淹れ方は様々ですが、イタリアのエスプレッソにおいては、お湯の抽出温度を低めにするのがポイントなんです。美味しい一杯に仕上げる上で、マシンや抽出方法に適した珈琲豆の質というのは大事になってきますね。

 

 

 

 

「1日100杯のエスプレッソを提供したい」

開店当初に掲げた目標は遠のいてしまったそう。けれど、

吉村さんの心中には「イタリアに根付いているカフェ文化を届けたい」との想いがある。

 

その想いを胸に、今もひっそりと続けているのがワンコインのエスプレッソ。

とはいえ、大会優勝経験者のエスプレッソを100円でいただけるなんて、

ちょっと半信半疑になる・・・。

 

吉村さん曰く、バンコ(カウンター)で一言二言ことばを交わしたり、

場面のリセットとして、思い思いに味わうこと。

それが、ワンコインでエスプレッソを楽しむ条件だという。

 

その言葉には、吉村さんの人情味が溢れていて

温もり感じる空間こそが、イタリアンバールだと語っているようだった。

 

吉村さんがつくる手打ちパスタの知られざる魅力に触れながら、

エスプレッソで一服してみてほしい。

きっと、また足を運びたくなる。

 

 

 

 

【徳光珈琲からのメッセージ】

ソーリッソさんは開店間もなく「バンコで100円提供!!」と聞いて、これは行かねばと思い、まずは食事をと伺ったのが始まりです。その後に、メールで珈琲豆提供のお話しを頂きました。

 

当時イタリアメーカーの珈琲豆をお使いで、ただクリアな味わいではない、スペシャルティコーヒーの良さとイタリア土着なニュアンスも欲しいとのリクエストで、オリジナルのブレンドに仕上げています。

これを飲んだサリュのシェフが自宅用に欲しい!と嬉しいお話もいただきました。

 

そして、スーパーワンオペスタイルは準備の賜物。

無駄なくコンパクトな店舗でも落ち着くのは、イタリアスピリットが育んできたからこそできるのかなと考えます。

パスタの種類も豊富で、いつ行っても飽きないメニューは、チョイスに困ってしまうほど迷います…。

料理に合わせたグラスワイン、最後の締めはぜひエスプレッソで!!

 

〈店舗情報〉

BAR SORRISO

札幌市中央区大通西18丁目2-12大通MMビル1F

地下鉄東西線「西18丁目」3番出口 より徒歩2分

Instagram|@bar_sorriso

Facebook|バール ソッリーソ

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