本物の珈琲を届ける - TOKUMITSU COFFEE

Vol.11 徳光珈琲が楽しめるお店【器とアンティーク Sabita】2022.04.27

 

記憶は、心が高まる瞬間に出会すことから刻まれるのだと思う。記憶と感情は共にある。

そして、いつしか蘇る記憶の旅は心を豊かにさせてくれる。

 

陶作家・安藤雅信氏の作品に感銘を受けて、器とアンティークの店〈Sabita〉を始めたという吉田真弓さん。店は円山駅から程近く、白を基調とした存在感を放つテナントビル〈MOMA Place〉にある。店内は余白の美が感じられる空間。1階に並ぶ作家の作品、生活を彩る洋服や雑貨の数々には、一つ一つ吉田さんのなかに刻まれた記憶と想いがあり、気になった品について伺うと、ストーリーや情緒を添えて丁寧に教えて下さったのが印象的だ。上階にはカフェがあり、徳光珈琲のブレンドを味わうことができる。

 

 

2階はカフェスペース

 

 

カフェのメニューは、ドリンクも軽食も至ってシンプル。ここで愉しめる徳光珈琲の一杯は、果実味とほろ苦さのバランスが取れたチョコフカブレンド。珈琲教室でオーナー徳光さんから直々に教わったドリップ方法で、一杯ずつ丁寧に淹れている。徳光珈琲の豆を扱うことになったきっかけは、もともと同ビルの3階に入っていたフレンチレストランのシェフからの紹介だったという。

 

吉田:徳光珈琲にしようと思った一番の理由は、「透明感のある珈琲」に惹かれて。パンチの効いた一杯というよりかは、クリアな風味と余韻のある珈琲の方が店の雰囲気にも合っているなと思いました。オープン当初は、オリジナルブレンドを作ってもらうことも考えましたが、既にあるどのブレンドも、徳光さんが納得されて導いた味わいだと思ったので、その中から選ばせていただいています。

 

徳光珈琲の豆保管は、伝統ある美と実用性を兼ね備えた〈開花堂〉の珈琲缶で

 

 

ー 作家さんの器がきっかけで店をオープンされたと伺いましたが、カフェはなぜ?

 

吉田:実は、カフェをやるなんて1ミリも考えてなかったんです。笑 カフェで働いた経験もなかったですし、2階は個展スペースとして使う予定でした。夫にカフェを勧められた時は反対したんですが、小さくても必要だからと説得されて、しょうがなく始めたんです。

 

でも、今となってはやって良かったと思っています。カフェスペースは、器の良さを伝えられる一つの要素になっているんです。作家さんの器を展示するだけでなく、器とお菓子をコラボしたイベントも不定期で行っていて、実際にお召し上がりいただきながら、器の質感や触感を確かめていただけます。

 

 

良質なプロダクトは、どこでも見つけられるけれど、Sabitaで扱っているものはひと味ちがう。「これぞ本物」を感じられるものや、一つ一つの商品への想いに深みがある。吉田さんは「直感で選んでいる」と仰るけれど、持ち前の感性にプラスして、作家との出会いやストーリーを大切にされている心の柔軟さが直感で選べることに繋がっているのでしょう。

 

吉田さんの思い入れある陶作家・安藤氏のカップで、徳光珈琲の一杯をお愉しみください。

Sabitaでしか出会えない何かが、みなさんの記憶にも刻まれるかもしれない。

 

 

【徳光珈琲からのメッセージ】

もともと石狩街道沿いにセレクトショップがあって、その時から通っていたお店のオーナーの吉田さんから、取り扱いいただいていたシェフの紹介で珈琲豆を使いたいと話を頂いたときは嬉しかったですね!!

1年を通して様々な方々の作品を紹介していて、そのセンスにたくさんのファンがいらっしゃいます。かれこれ12年近くのお付き合いになりますが、これからも変わらず素敵な作家・作品をご紹介してもらえればと思います。機会があれば、2階で珈琲で世界を旅するレクチャー的なことができれば楽しいですね!!

 

 

〈店舗情報〉

器とアンティーク Sabita

〒064-0821
札幌市中央区北1条西28丁目2-35 MOMA Place

 

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